史上最大のIPO・スペースXに当選して3株だけ買った話|個別株を「痛くない量」に留める理由

史上最大のIPO・スペースXに当選して3株だけ買った話 株式投資

2026年6月12日、スペースX(ティッカー:SPCX)が上場しました。史上最大規模のIPOとして話題になったので、覚えている方も多いと思います。私はこのIPOの抽選に申し込み、当選しました。公開価格は1株135ドル。ただし当選したのはたったの3株です。

数十万円、数百万円を張ったわけではありません。むしろ「当たったらラッキー、外れても別にいい」というくらいの温度感で申し込みました。この記事では、なぜ史上最大のIPOに乗りながら、あえて小さく参加したのか、その判断の裏側を書いておきます。

この記事の要点

  • 史上最大のIPO・スペースXの抽選に当選し、3株だけ購入(公開価格135ドル)
  • 資産全体への影響がほぼない規模だから、値動きに心を乱されず持ち続けられる
  • 位置づけは実利より「お祭りに当事者として参加した」体験

史上最大のIPOという「お祭り」に乗ってみたかった

投資歴18年の中で、私のコアはVOO・VTIなどの米国指数ETFです。個別株からETF中心にたどり着いた話にも書いた通り、資産形成の主戦力は指数に任せて、個別株は「痛くない量」でしか持たない、というのが今の基本方針になっています。

それでも個別株を完全にゼロにしていないのは、相場との接点を持ち続けたいという気持ちがあるからです。指数だけを淡々と積み立てる生活は再現性が高く合理的ですが、正直に言うとそれだけでは投資の「楽しみ」の部分が減ってしまいます。スペースXのIPOは、その楽しみの部分を満たす格好の機会でした。史上最大規模というニュースの大きさ、実際に抽選に参加できる機会の珍しさ、これは指数積み立てでは味わえない体験です。

なぜ3株だけだったのか

結論から言うと、3株は「申し込んだら当選した数」であって、自分で意図的に絞ったわけではありません。IPOの抽選は、申し込み数に対して実際に配分される株数が少なくなることが普通で、今回も例外ではありませんでした。ただ、仮に希望通りもっと多く当選していたとしても、私はそれ以上買い増すつもりはなかったと思います。

理由は明確で、私には「他人の判断に乗った買いほど少額にする」というルールがあるからです。これはバフェットの動きを見て商社株を買ったときの記事でも書いたのと同じ考え方です。商社株のときは自分で数十万円という金額を決めて投資しましたが、スペースXの場合はそもそも自分でコントロールできる範囲が「申し込む」ことだけで、当選数は運任せです。運任せの部分が大きい投資ほど、金額の大小に一喜一憂しない規模に収めておく、というのが私にとっての一貫したスタンスです。

個別株7銘柄の中での位置づけ

私が保有している個別株は、INPEX、三菱商事、住友商事、アップル、スペースX、株主優待目的のイオン、三菱UFJの7銘柄だけです。現在のポートフォリオ全公開に書いた通り、株式・投資信託は資産全体の45.7%を占めていますが、その大部分はVOO・VTIなどの指数で、個別株はその中のごく一部にすぎません。

7銘柄それぞれに「なぜ持っているか」の理由がありますが、共通しているのは「コアにはしない」という一点です。INPEXや商社株は配当や値上がりの実利も意識していますが、スペースXに関しては正直、実利よりも「史上最大のIPOに参加した」という体験そのものに価値を感じています。3株という数字も、含み損益が資産全体に与える影響がほぼゼロに近い規模です。だからこそ値動きのニュースを見ても、心が乱されることはありません。

上場直後の値動きとの向き合い方

新規上場株は、上場直後にボラティリティが大きくなりやすいという性質があります。スペースXも例外ではなく、公開価格135ドルから上下に大きく動く場面がありました。3株しか持っていない私にとって、その値動きは金額換算するとごくわずかな増減にしかなりません。だからこそ、値上がりしても慌てて利益確定せず、値下がりしても狼狽売りせず、そのまま保有を続けています。

これは2024年8月の暴落を経験してから強く意識するようになった感覚とも重なります。一晩で850万円減った話で書いたように、資産全体で見て動じない配分にしておくことが、結局は一番の防御になります。スペースXのような値動きの荒い銘柄は、資産に対する比率を小さく保つことで、初めて安心して持ち続けられるのだと思います。

もし当選株数がもっと多かったら

仮に抽選の結果、100株、1,000株といった規模で当選していたらどうしていたか、と聞かれることがあります。正直なところ、そこまで大きな数量が当たっていたら、資産全体に占める割合を無視できなくなるので、一部は売却して比率を戻していたと思います。個別株は「痛くない量」でいることが前提のルールなので、当選数が想定より大きく膨らんだ場合は、そのルールに合わせて調整する、という考え方です。今回はたまたま3株という、調整の必要すらない小さな数量だったので、そのまま持ち続けているというだけの話でもあります。

IPO投資というジャンルへの向き合い方

今回のスペースXのように、話題性の大きいIPOには今後も申し込む機会があるかもしれません。ただ、私のスタンスは変わらないと思います。申し込むこと自体は楽しみとして続けてもいいですが、当選した株数がどうであれ、それ以上に買い増して比率を上げるつもりはありません。IPOはニュースとしての熱量が高く、つい「もっと買っておけばよかった」「もっと買い増そうか」という気持ちになりやすい局面です。だからこそ、あらかじめ「これは楽しみのための投資であって、資産形成の主軸ではない」と線引きしておくことが重要だと感じています。

抽選に申し込んだときの気持ちと、当選を知ったときの反応

正直に言うと、申し込んだ時点では当選するとは思っていませんでした。史上最大規模のIPOということで応募も殺到していると聞いていたので、「記念に申し込んでおくか」くらいの軽い気持ちだったのを覚えています。当選の連絡を見たときも、大きな喜びというより「本当に当たるんだ」という驚きの方が大きかったです。もし外れていたら、それはそれで「話題のIPOに申し込んだ」という経験だけで終わっていたと思います。当選してもしなくても、生活や資産形成の計画には何の影響もない金額感で参加していた、というのが正直なところです。

いとこん
いとこん

宝くじ感覚で申し込んで、宝くじ感覚で当たった。3株というサイズ感が、そのくらいの軽い気持ちにちょうど合っていました。

INPEXやアップル株との違い

同じ個別株でも、INPEXやアップルは値動きや配当をある程度意識して保有している銘柄です。特にアップルは長年保有を続けている銘柄で、値上がりしても売らずに持ち続けている理由が別にあります。一方でスペースXは、保有の動機が「体験としての参加」に寄っている点で少し性格が違います。同じ「個別株」という括りの中でも、自分の中では「実利を意識する株」と「話題性・体験を優先する株」がなんとなく分かれている感覚があります。ただ、どちらであっても資産全体に対する比率を小さく保つという点では共通しています。

コア・サテライト戦略の中の「サテライトのそのまた一部」

資産形成の中心はあくまでコアである指数投資、そして貴金属や現金・預金といった資産クラス全体でのバランスです。個別株はその外側にあるサテライトで、スペースXはそのサテライトの中でもさらに小さな一部という位置づけです。この階層をはっきり意識しておくと、話題性の大きい銘柄に出会っても、興味本位で少し参加しつつ、資産全体は揺るがない、という距離感を保てます。

SNSなどを見ていると、話題のIPOに大きく張って一喜一憂している人の声もよく見かけます。それも一つの投資スタイルだと思いますし、否定するつもりはありません。ただ、18年やってきて分かったのは、自分にとって心地よい投資は「話題に乗ること」と「資産を守ること」を両立できる規模感だということです。スペースXの3株は、まさにその両立がちょうどよく成立している例だったと思います。

史上最大のIPOに当選した、という経験自体は投資家としてちょっと誇らしい出来事でした。ただそれは「大きく張ったから得られた誇らしさ」ではなく、「小さく参加したからこそ落ち着いて持ち続けられている」という誇らしさです。18年間の投資人生の中で、こうした話題株との付き合い方も、少しずつ自分なりの型ができてきたのだと思います。

いとこん
いとこん

自慢したい気持ちと、資産全体を揺るがしたくない気持ち。この2つを同時に満たせたのが、3株というちょうどいいサイズだったんだと思います。

売却の基準をあえて決めていない理由

コアである指数投資については、生活防衛資金を除いた資金をどう配分するかという明確な考え方を持っています。しかしスペースXのような少額のサテライト株については、実は「いくらになったら売る」という基準をあえて決めていません。金額が小さく、資産全体への影響がほぼないからこそ、値動きに応じて機械的に判断する必要がなく、ただ持ち続けているだけで済んでいます。これは指数のような大きな資金を動かす場面とは対照的な、サテライト株ならではの気楽さだと思います。もちろん、将来的に会社の状況が大きく変わるような局面があれば、そのときはそのときで考えるつもりですが、今のところは「特に何もしない」を続けています。

まとめ

スペースXのIPOに当選して3株だけ保有している、というのが今回の記録です。金額としては資産全体への影響がほとんどない規模ですが、「他人の判断や市場の熱気に乗るときほど少額に留める」という私なりのルールを、また一つ実践できた出来事でした。個別株はあくまで投資の楽しみのための存在であり、資産形成の主役は今後も指数と貴金属が担っていく。この考え方は、これからも変わらないと思います。

関連記事

この記事を書いた人

いとこん(@itoconn_oj3)。2008年、リーマンショックの年に100万円で投資を開始。翌年にはFXの強制ロスカットで元本の6割を失い、1年半投資から離れたことも。それでも退場しなかった結果、18年で資産は約7,900万円になりました。

プロフィール 投資歴18年の全記録

※本記事は個人の投資体験の記録であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。詳しくは免責事項をご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました