金価格が史上最高値圏でも私が金を買い続ける理由|「純金積立」だけは1年弱でやめました

金価格が史上最高値圏でも私が金を買い続ける理由|「純金積立」だけは1年弱でやめました 貴金属(金・銀・プラチナ)

金価格が歴史的な高値圏にあります。私の周りでも「金、すごいことになってるね」という話題が出るようになりましたし、「今から買うのは遅いよね?」「持ってる人は利確しないの?」と聞かれることもあります。

私は貴金属投資を始めて5年、現在は資産の13.3%を金・銀で持っています。結論から言うと、この高値圏でも金を買い続けています。ただし、正直に言うと「毎月の純金積立」という買い方自体は、もうずいぶん前――始めて1年弱の時点でやめました。今はETFで買い続けています。

今日は、なぜ「純金積立」という仕組みだけはやめたのか、それでも金という資産は持ち続けているのか、その両方を実体験ベースで書きます。先に断っておくと、これは「金を買うべき」という話ではありません。私の判断の記録です。

この記事の要点

  • 「毎月の純金積立」という買い方は、2021年に始めて1年弱でやめた。理由は手数料の割高感と、売買タイミングを自分でコントロールしづらいこと
  • ただし金という資産自体は手放していない。積立でやめた分は売却せず保有、新規の買い付けはETF(IAU・1540など)に切り替えて継続中
  • 金は「増やす資産」ではなく「守る資産」。2024年8月の暴落で実証済み、この考え自体は積立でもETFでも変わらない

私の金投資の現在地

まず現状を開示します。私が保有している貴金属関連は次のとおりです。

  • 純金積立で買い付けた分(2021年〜1年弱の間に積み立てた分。以降は買い増ししていないが売却もしていない)
  • 金ETF:IAU(iシェアーズ・ゴールド・トラスト)、1540(純金上場信託)
  • 銀:積立で買った分+iシェアーズ・シルバー・トラスト

金の延べ棒や金貨のような現物は持っていません。積立で買った分とETFの組み合わせです。2026年6月時点で、金・銀を合わせると資産全体の13.3%。私の資産は約7,900万円なので、金額にするとおよそ1,000万円規模になります。

「純金積立はやめとけ」への私の答え|始めて1年弱でやめました

金を買い始めた2021年当初は、毎月決まった額を自動で買い付けてくれる「純金積立」を選びました。値動きを気にせずほったらかしにできるところに魅力を感じたからです。

ただ、実際に積み立ててみると、想定していなかった感覚がいくつかありました。最終的に純金積立を続けたのは1年弱です。やめた理由は大きく2つあります。

1つ目は、手数料です。ETFと比べると、純金積立は割高に感じました。2つ目は、売買のタイミングを自分でコントロールしづらいことです。純金積立は決まった日に決まった額を淡々と買い付ける仕組みなので、「今日は買いたい」「ここで少し調整したい」と思っても、自分の判断ですぐには動けません。

いとこん
いとこん

純金積立が悪い仕組みだとは思っていません。「決まった額を自動で」より「自分で判断して動きたい」タイプだった、というだけです。合う人には合う仕組みだと思います。

結局、新しく金を買うルートは証券口座でいつでも売買できるETF(IAU・1540)に切り替えました。ただし、それまで純金積立で買い付けた分は売却していません。積立自体をやめただけで、すでに買った分はそのまま保有を続けています。「金をやめた」のではなく「買い方を変えた」というのが正確なところです。

それでも金を持ち続けているのは、金が「増やす資産」ではなく「守る資産」だから

高値だから売る・買わないという発想は、金を「値上がり益を取る資産」として見たときのものです。私の金の位置づけは違っていて、ポートフォリオ全体を守るクッションです。

これは理屈ではなく、実体験があります。2024年8月5日、日経平均が1日で4,451円下落した歴史的な暴落の日、私の資産は一晩で約850万円減りました。このとき、株式ETFが軒並み沈む中で、暴落前から持っていた金だけがほとんど下がらず、資産全体の下落を明確に和らげてくれました(当時の記録はこちら)。

私はこの経験を機に、株の比率を約7割から45%前後まで下げ、金・銀を13%まで引き上げました。株と金は違う動きをする。だから株が主力である限り、金は高かろうが安かろうが「保険」として持ち続ける。これが、買い方を積立からETFに変えたあとも変わらなかった理由です。保険を「今は高いから」という理由で解約する人はいないと思います。

いとこん
いとこん

株の評価額が沈んでいく画面の隣で、金の数字だけがほとんど動かない。あの対比を見た瞬間、買い方を変えていても関係なく、5年分の金が急に意味を持った気がしました。

暴落3回より、2026年の暴騰の方が記憶に残っている

投資を18年やっていると、大きな暴落を何度か経験します。2009年のリーマン後、2020年のコロナショック、2024年8月の急落の3回です。ただ正直に言うと、これらの場面で金がどう動いたかは、当初はあまり強く印象に残っていませんでした。理由はシンプルで、当時は金がポートフォリオ全体に占める割合がそこまで大きくなかったからです。

むしろ強烈に覚えているのは、2026年の値動きです。まず金が上がり始め、少し遅れて銀が爆発的に上昇し、そのあとプラチナやパラジウムも高騰しました。1つの資産が動くと、順番に次の資産へ火がついていくような値動きで、「暴落より暴騰の方がよっぽど記憶に残るものなんだな」と実感しました。

ちなみに、金と同じ2021年から積み立てていたプラチナについては、積立を1年弱でやめたあとも、積み立てた分だけを5年持ち続けています。同じ買い方から始めて、金とは違う結論になった話を別の記事にまとめました。

売るのは「儲かったから」ではなくリバランスのときだけ

実は私は、金を売ったことが一度あります。保有していた金ETFのGLDを、金価格の上昇で貴金属の比率が想定より大きく膨らんだタイミングで売却しました(その時の記録はこちら)。

ただしこれは「高くなったから利確した」のではありません。金が上がりすぎてポートフォリオに占める割合が目標を超えたので、割合を戻すために一部を売った。いわゆるリバランスです。この「売る理由をあらかじめ決めておく」というルールは、純金積立をやめてETF中心になった今も変わっていません。積立だった分も含めて基本的には保有を続け、増えすぎたときだけETF側で調整する。この繰り返しです。

正直な話:「ここまで上がるとは思っていなかった」

ここまで理屈を書いてきましたが、正直な気持ちも書いておきます。金価格がここまで上がるとは、私はまったく思っていませんでした。

私は金の強気派だったから買ったのではありません。「インフレから資産を守る保険」として、上がらなくてもいいつもりで買い始めました。結果として大きく上がったのは、私の見立てが良かったのではなく、ただの幸運です。ここを取り違えて「自分は相場が読める」と思い始めると危ないというのは、FXや個別株で散々学んだことです(その失敗談はこちら)。

だから今後、金が下がる局面が来ても、私は驚かないつもりでいます。守りの資産として買った以上、価格が下がっても保険としての役割は変わりません。

「今から始めるのは遅いですか?」と聞かれたら

この質問には、私は答えを持っていません。今が高値の天井なのか通過点なのか、分からないからです。

ただ、ひとつだけ言えるのは、買い方を純金積立からETFに変えたことと、金を持ち続けるかどうかは別の判断だったということです。買い方は自分に合う方法に変えていい。ただ「守りの資産を持つかどうか」は、価格ではなくポートフォリオ全体の設計で決める。私が5年やって行き着いたのは、そういう順番です。

まとめ:純金積立はやめたが、金そのものはやめていない

金価格が史上最高値圏でも私が金を買い続けている理由と、途中でやめたことは次のとおりです。

  • 「毎月の純金積立」という買い方は、始めて1年弱でやめた。理由は手数料の割高感と、売買タイミングを自分でコントロールしづらいこと
  • ただし金という資産自体はやめていない。積立分は売却せず保有、新規購入はETF(IAU・1540)に切り替えて継続中
  • 金は「増やす資産」ではなく「守る資産」。2024年8月の暴落で実際にクッションになった。この考えは買い方を変えても同じ
  • 暴落3回よりも、2026年の貴金属の暴騰(金→銀→プラチナ・パラジウムの順)の方が印象に残っている

そして正直な話、ここまでの上昇は想定外の幸運でした。だからこそ、幸運を実力と勘違いせず、これからも買い方にはこだわらず、金という資産とは付き合っていくつもりです。

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この記事を書いた人

いとこん(@itoconn_oj3)。2008年、リーマンショックの年に100万円で投資を開始。翌年にはFXの強制ロスカットで元本の6割を失い、1年半投資から離れたことも。それでも退場しなかった結果、18年で資産は約7,900万円になりました。

プロフィール 投資歴18年の全記録

※本記事は個人の投資体験の記録であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。資産額は概算であり、正確な数値は伏せています。投資は自己責任でお願いします。詳しくは免責事項をご覧ください。

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